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◎成績不振に陥っている生徒


どの生徒も例外なく「どうせやっても無理だ」と思い込んでいます。周囲の言動がさらにその先入観をより強固なものにしています。

能力、つまり頭の良し悪しの問題として扱われがちです。もしそうだとするならば、不得意科目が得意科目になる、成績が急上昇するといったことは珍しいことではありませんが、その説明がつきません。

頭が悪いのではなく、頭が悪いと思っていることが原因なのです。このような視点をもつことで、はじめてそのような生徒を成績不振から救い出すことが可能になります。

具体的にはどのような指導が求められるのでしょうか。

丁寧で分かりやすい説明を根気強く繰り返してあげる。これはとても大切なことです。でも大きな落とし穴も潜んでいます。何度も説明を受けている自分を客観視することで、「自分はだめだ」という気持ちを逆に強めてしまうということです。どんな場合にも、常に生徒の立場になって考える必要があるのです。

指導の究極の目的は、生徒本人の自分に対する「否定的評価」を取り除いてあげることです。

ここで何よりも大切なのは、教える側も教わる側も決して焦ってはならないということです。

その生徒が完全に理解した時が、その生徒にとっての単元終了であるという当然のことを忘れてはいけません。

学校はその性格上、全員分かったはずだという前提で単元を進めていかざるを得ません。しかし塾は違います。

塾のカリキュラムに生徒が合わせる、これはとてもおかしなことです。

授業の流れを支配するのは、あくまでも生徒一人一人の理解度でなくてはなりません。このような生徒本位のカリキュラムが確立されて、はじめて「自分もやればできる」ということに気づく成功体験が可能となるのです。