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指導理念



生徒本位に考えるならば、「個別指導」でなくてはなりません。しかし、生徒一人一人に応じた適切な指導がなされるにもかかわらず、すべての生徒について思うような成果が得られる訳ではありません。これまで膨大な数の生徒一人一人に接してきて実感させられたことですが、これには生徒本人の「気持ち」、心のありようが大きくかかわっています。

ひとつは「モチベーション」です。同じことを教えても、やる気の有無によって、その受けとめ方は全く違います。もうひとつは、自分に対する「否定的評価」です。苦手科目に悩む生徒は「どうせやっても無理だ」というあきらめの気持ちが原因で悪循環に陥っています。しかし、それは何の根拠もない勝手な思い込みにすぎません。

このようなメカニズム――メンタル面が持つ影響力の大きさ――を知ることで、より実効性の高い、理想的な「個別指導」の実現に近づくことができるのだと思います。それはまた、塾としてできることとできないこと、してはいけないことを明確に認識しなければならないということへもつながっていきます。例えば、○○校への合格や成績の向上、それはあくまでも生徒本人の努力の結果であって、塾はただその手助けをしたにすぎないということです。

生徒を指導する上で、能力を基準にする、つまり先入観や偏見(頭が良いか悪いかで区別する)を持つことは厳に慎まなくてはなりません。成績は生徒の「気持ち」によって大きく左右されるのであって、能力とは直接関係はないからです。生徒の精神状態に十分配慮しながら、適時に最も適切な指導・助言を与えること、その生徒のための無理・無駄のないカリキュラムを組むことで、将来にも通用する真の学力(思考力・応用力)を身につけることができるようにサポートしてくことが塾が担うべき役割なのだと思います。